2011年2月17日木曜日

映画

観そこねていた映画を一気に観る、観る。

「ウォッチメン」
冷戦時代が舞台の活躍することを禁じられたヒーロー達の物語。
アメコミ原作の映画はどうにも自分には肌が合わないらしい、映画としての完成度は高いのだろうけど、原作を知らないと何故こんなにも陰鬱なヒーローの映画なのか、ちょっと理解出来ない。
明確な敵が見えずひたすら内向きに展開する内容に最後まで感情移入ができなかった。
ラストの展開にはまるで納得できず。誰か正しい楽しみ方を教えてもらいたい。
「ダーク・ナイト」は文句なしに面白かったけど。

「ハートロッカー」
イラクで活動する爆弾処理班の物語。
冒頭の言葉とラストシーンのシンクロがうまい。
対爆スーツがパワードスーツのようで格好良い、主人公が最初嫌な奴だけど、見てる内に感情移入させる展開。ちょっとだけBL入ってるかも。
アメリカに戻ったときの客のいないマーケットのシーンが印象的。

「パニッシャー」
アメコミ原作だけど、主人公に何の能力もないので予備知識がないと只の妙なアクション映画。
家族(というか親戚一同)を皆殺しにされた男が復讐相手に罠を仕掛けるんだけど、その手口が何かせこい。
マフィアの嫁が浮気してるという証拠を捏造、嫁の車を移動させて駐禁違反の切符を作る描写の丁寧さに失笑。
その嫁の車を移動させてる間、元の場所に他の車を駐車させない為に、わざわざ偽の消火栓を設置するという念の入用。
変な映画(笑

「愛のむきだし」
3人の主人公の物語が交錯する青春?映画。
辻褄が合わないところが多々あったり、展開的に納得できないところもあるけれど、面白い、熱い。
特にゼロ協会の女が不気味なんだけど、時々奇跡的に魅力的な表情を浮かべているのがより恐ろしい。長かったけど観て満足。
ゆらゆら帝国の曲が素晴らしい。

「シッコ」
マイケル・ムーア監督の医療ドキュメンタリー。
アメリカの医療世界がここまで歪んでるとは知らなかった。
アメリカには日本でいう国民健康保険のような制度がなく、保険は国民が民間で加入しなければいけないのだとか。
でも実際には保険会社はあらゆる手を使って保険を適用させない様にする。
アメリカで病気になると医療費で破産するのは当たり前というのは衝撃的。

 ムーアは他の国がどうなっているのかイギリスやカナダ、フランスの医療制度にも取材をする。どの国も基本的には保険制度のため無料で医療が受けられる。
でもイギリス医療制度のNHSは実際には問題ありというのは、どこかのブログで読んだような…
アメリカに比べるとはるかにましなんでしょうけど。

アメリカで高額な値段でしか購入できない薬が、キューバで5セントで売っているという事実。
見てるこちらまで泣きたくなった。

「パンズ・ラビリンス」
確かヘルボーイの監督の作品だったけ?クリーチャーのデザイン等に共通性があり。
内戦後のスペインが舞台のダークファンタジー。
少女が試練のために訪れる宴のシーンで鎮座しているクリーチャーのデザインが素晴らしい。
ダークな不思議の国のアリスといった趣。
少女が夢見る幻想にしては全体的に退廃的な空気が漂う。
でもラストシーンから考えるとやはりそう解釈したほうが良いのだろうなぁ…

とりあえず一旦ここまで。

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