2011年3月3日木曜日

ソーシャル・ネットワーク

映画続き
「ソーシャル・ネットワーク」

Facebook創設者、マーク・ザッカーバーグの物語。

とにかく会話のテンポが早い。
会話と音楽のシンクロ具合がかっこよく、
冒頭のハッキングシーンからテンションが上がる。
映画だけで判断するとザッカーバーグという人物は決して良い奴じゃなく、
人との交流の仕方がわからない問題ありまくりの人物なんだけど、どこか魅力的。
 普通なら感情移入できないようなキャラクターでも、脚本と構成の力でグイグイ展開していく。

成功と孤独。親友を裏切ってまでも彼が手にしたものは何か。
最近のフィンチャーの映画の中では一番好き。

フィンチャーらしい映像の遊びもあり、
ウィンクルボス兄弟がイギリスでボート競技をしている映像が秀逸。
あの兄弟を馬鹿にしまくっているところが好き。

 「お前らはずっとおままごとやっていろよ」みたいな。

只あえて難癖つけるとしたらこの話は別にソーシャル・ネットワークでなくても良いところ。
ある男のサクセスストーリーだからテーマは別でも話としては成立するし。
映画の中でFacebookがいかに革新的だったかはあまり説明されないし、
ザッカーバーグがFacebookを使って何を目指しているのかもよくわからない。

だから映画が終わったときに物語として終わってない気がした。

でも本人自身がまだ30歳にもなってないし、Facebook自体が今後どうなるかもわからないのでそれは当然のことなのかも。映画だけ観てもFacebookがどうやって利益を上げているのかわからなかったし。
今でも会社評価額だけでやってるんでしょうか?

モデルとなったザッカーバーグ本人は、この映画で合っているのは、
当時自分が着ていたファッションだけって発言しているのだとか。

ラストシーンは映画のオチとしては秀逸。
コミカルさと悲哀さが良い。

あのシーンが頭の中でぐるぐる回る。