
リイド社 全2巻
原作 朝松健
「マジカルブルー」
現代を舞台にした魔女が主人公の物語。
恐竜王とほぼ同時期に連載していた漫画。
恐竜王とはかなり作品の方向性も違っている。
基本的に1話完結の方式でページ数が少なかったため、
お話をまとめるのに苦労した記憶が。
欲を言えば1・2話目と最終回以外は全部1話完結だったため、
もっとゆったりと時間をかけた展開が描きたかった。
アクションシーンとかにページを割けなかったというのも有るし、
1話完結だとどうしても展開がパターン化してしまう。
今思うと月刊連載なので、どこから読んでも話がわかると言う構成は
妥当な判断だったのかもしれないけど。
1話目の語り手的なポジションの主人公も悪くないと思っていたけど、
それでは弱いと言う事で3話目以降は主人公視点がメインの展開に。
それでも主人公を含め主要キャラクターたちがチョッと真面目すぎるかなと当時は思っていた。
もっと自発的に動くキャラクターたちでも良かったかも。
多少の不良性やおふざけがあった方が良かったんだろうなぁ。
自分としては今でも全力を出して描いた漫画はコレかなと思っている。
代表作とするため頑張ったけど、今見返すと一巻目の作画レベルはあまり高くない。
どうにもキャラクターの絵が硬くポージングが不自然。
自身の心理を反映してかキャラクターが読者に感情移入されるのを拒絶しているような感じ。
スケジュールがタイトだったため、一巻目に関しては充分な描き込みが出来ていない部分もあり。
トーンワークなどは当時かなり頑張ったと思ったけど、今見返すと普通かも。
それでも現代を舞台にした話と言うのもあり、結構楽しんで作画出来た。
2巻目は自分でも当時の限界まで描き込みが出来たと思う。
稚拙だが自分の中でははずせない作品。
